不動産には一つとして同じものが存在しません。同じ地域の土地でも、土地の形、面積、方位、接する道路の状況などによって、価格が大きく変わることがあります。一戸建て住宅には、販売されている段階ですでに建っているものとそうでないものがあります。中古、完成済みの新築といったすでに建っている物件を見学するときには、今の暮らしと照らして、実際に暮らす姿をイメージしながら、具体的にチェックすることができます。
いざ生活するとなれば、手持ちの家具や家電をその物件の中に配置しますよね。その場合、どこに置くのか、置いても窓やコンセントが隠れたりしないか、また現在持っている生活用品を収納できるスペースはあるか、などの確認は大切です。その他にも、水回りの使い勝手や、生活動線、日当たりなどもチェックしておきたいポイントですね。
また、今住んでいる住まいに不満があるとしたら、それを解消できる構造・仕様になっているのか、あるいはこうしたい、ああしたいという家族の希望をかなえられるつくり、設備があるのかという観点でも見ていきましょう。
建築済みの物件では、建築過程を見ることができないので、構造や仕様もできるだけ細かく見ておきましょう。床下収納庫や床下点検口があれば、開けてみてください。中古物件では基礎のひび割れや湿気、シロアリの有無などを確認しておくと安心です。
同じように、天井裏点検口や小屋裏点検口を開ければ、天井裏も見られます。筋交いなどが設計図通り入っているか、柱や梁(はり)をつなぐ金具は設計図通りか、断熱材はきちんと施工されているか、雨漏りはないか、などをチェックしておきましょう。 不動産価格の妥当性を判断する場合には、不動産の特徴(これを一般に「個別性」といいます)を踏まえて、物件ごとに検討する必要があります。
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