敷地の周辺もしっかりとチェック

完成済みや完成間近の新築物件を見学する際に、建物の内部をくまなくチェックすることは当然です。間取りについても部屋数や広さだけでなく、日常生活の動線を意識しながらそれぞれの配置や出入りのし易さなどを検討します。

建具などの可動部の動きや各設備の使い勝手も、実際に動かしながら確認してみましょう。いままでに使ったことのない新しい設備や機器が導入されていれば、それが本当に必要かどうかも含めて考えてみることが欠かせません。

しかし、建物の内部はじっくりと見学をするのに、外部はほとんど見ようとしない人が意外と多いようです。ところが、建物の周囲や隣地などに建物の良し悪しを判断する材料が隠れていることもあるため、油断することのできないポイントです。

建物の上階の窓からは、周囲の敷地に嫌悪施設や気になるものがないかどうかも忘れずにチェックしましょう。

隣地との境界が明確になっているかどうかはたいへん重要です。これがあいまいなままで、数年あるいは十数年経ってから隣地とトラブルが生じるケースも少なくありません。

都市部では、隣接して建てられる棟との間隔が極端に狭く、人が通り抜ける幅すらないこともあります。このようなところでは設備のメンテナンスに支障が生じたり、入り込んだ大きなゴミを除去できずにずっと残っていたりすることもあるでしょう。

建物の外部では給排気口のフードが適切に取り付けられているか、基礎部分の通気口が適切に設置されているか、施工不良個所はないかなど、十分に注意を払って観察しなければなりません。半地下車庫などの場合には、車路部分の傾斜の度合いにも注意が必要です。

また、物件の敷地だけでなく隣地や周辺道路についてもよく観察してみましょう。土の地面が異様に湿っていれば水はけの悪い地盤の可能性がありますし、隣地建物の基礎部分などに亀裂があれば、地盤が弱い可能性もあります。

いずれも断定的な判断はできない要素ですが、見学をしている物件側では問題の有無を調べたのか、あるいはどのような対策をしているのかといったことについて十分に説明を受けることが大切です。

また、周辺道路の舗装面に亀裂や凹凸が目立つようであれば、同様に地域の地盤が弱い可能性が考えられます。雨がやんで少し経ったタイミングで見学をする機会があれば、不自然な水たまりができていないかについてもよく観察してみましょう。

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